- 怪我
ふくらはぎの肉離れ
肉離れとは
肉離れとは、急激な運動などで筋肉が損傷して部分断裂、断裂する病態です。
損傷時には、「プチっ」と音が聞こえる感覚があることが多く、重度の損傷だとdelle(陥凹)を体表から触れることもあります。
好発部位として、大腿後面(ハムストリングス)やふくらはぎ(腓腹筋とヒラメ筋間)などで好発されます。
肉離れの原因
ジャンプをして着地した際やターン、ダッシュ時に筋肉が伸ばされながら急激に収縮した際に(遠心性収縮)筋組織が耐え切れずに損傷され発症します。
また、日ごろから筋肉にストレスがかかっている状態(筋肉の過緊張で伸張しずらくなっている状態など)や運動不足による筋肉の収縮や弛緩の反応が鈍くなっている方などは発症リスクが高くなります。
症状
〇疼痛
〇押したときの痛み(圧痛)
〇筋肉を動かした際の疼痛(運動痛)
〇重度の場合は陥凹
〇腫脹、内出血
肉離れの分類
Ⅰ型(軽度)筋線維部損傷型・・・・内出血が筋肉内にあり、腱膜に損傷はない。
Ⅱ型(中等度)腱膜部損傷型・・・腱膜、筋腱移行部に損傷があり、腱膜の骨への付着部は損傷していない。完全断裂はない。
Ⅲ型(重度)付着部損傷型・・・腱の骨への付着部が剥がれている、完全断裂。自力歩行困難。
肉離れの検査

当院ではエコー検査にて、筋肉の状態を観察して肉離れの程度を判断しております。
エコー検査をすることで、患部の状態を可視化して、正確な判断と状態に合わせた処置が可能となります。また、経過観察も画像にて患者様とも共有できます。
受傷3日後の腓腹筋のエコー像
これは私が柔術の稽古をしていて腓腹筋を肉離れした際のエコー像です。

向かって左が健側で、右側が患側の腓腹筋です。

これは短軸像ですが、赤の矢印の部分が剥がれているのが分かりますね。

これは長軸像で、左右とも患側の肉離れ部分でカラードプラ(血流反応)をみており、炎症の存在を確認しております。
症状として、歩行痛や足関節の背屈と膝関節の伸展での患部の疼痛、腫脹がみられていました。


肉離れの処置、施術

患部の冷却と消炎鎮痛処置、弾性包帯での圧迫を5日程施し、重度の場合はシーネで固定して下肢の場合は松葉杖にて免荷を図り、Ⅰ度やⅡ度は固定せずにテーピングと弾性包帯で圧迫を加えて経過観察していきます。
一週間に一度はエコー検査を行い状態を確認しながら、筋線維が癒着したら徐々に自動運動からストレッチ、少しずつ荷重をかけて筋肉の収縮運動を促し運動復帰を目指していきます。
治癒期間は、1~5週程度です。
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