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足の指の痺れ(モートン病)
先日、特に右足の中趾と薬趾が痺れると言って患者さまが来院されました。
足の痺れの原因には、
〇 腰由来(腰椎椎間板ヘルニアなど)の痺れ
〇 末梢神経障害
〇 血管疾患
などがあげられますが、この患者さまのように薬趾と中趾と限局されての痺れはほぼ、末梢神経障害が考えられます。
末梢神経障害
神経は、脳や脊髄の中枢神経系、中枢神経から伸びてきた脊髄神経や脳神経の末梢神経系、内臓などを司っている自律神経系に分かれます。
末梢神経障害とは、脊髄神経や脳神経が何かしらの原因で圧迫などを受けて障害(絞扼性神経障害)されて、その部位より末梢が痺れたり、麻痺したり、痛みが出ることをいいます。
そして足の中趾と薬趾、若しくは中趾と人差し趾の2本の趾が痺れると聞くと、まず疑うのがモートン病です。
モートン病
モートン病の症状
モートン病とは、歩行中やしゃがんだ時に足の付け根で神経が圧迫されて、第3趾と第4趾間や第3趾と第2趾間に痺れや痛みが出る疾患です。
モートン病の原因
足のゆびの付け根の中足趾節関節(MTP関節)の部分で、足先へとつながる神経が「深横中足靭帯」に圧迫されておこる末梢神経障害です。
この原因として、足の「横アーチ」の低下、ハイヒールやパンプスなどの踵の高い靴を履いていたり、しゃがむ動作が多い方やご自分に合った靴を履いていない方に症状がよく見られます。
モートン病の診断
痛みが出る部位の確認と、疼痛誘発を確認して再現性があるかどうかを診ていきます。
また、神経が圧迫されて障害されやすい深横中足靭帯部での圧痛の確認や、叩いて趾先に痛みやしびれが誘発されるか(Tinel sign)を診ていきます。
また、慢性的になっていくと神経がこぶ状に腫れてきてモートン神経腫が出来ることがあり、そこを圧すと足先にかけて激痛が走ります。
また、足趾の内外測を手で挟んで握ると、痛みが誘発されます(Muderテスト)。
モートン病の治療
基本的には手術をせずに保存療法で治療を行っていきます。
まずは、日常生活動作でつま先立ちやハイヒールなどの神経が圧迫される姿勢や環境を認識してもらって、それを改善していきます。
それと同時に、インソールで横アーチの補強をしていきます。
これで神経腫がないモートン病はほぼ回復していきますが、保存療法でもなかなか症状が回復しない場合は、ステロイド注射で炎症を抑えたり、手術で神経を圧迫している組織の除去をしていきます。
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