- 股関節痛
股関節の痛みの原因
股関節の痛みの原因
先日お見えになった患者さまで、右の股関節が歩くと痛いと言ってこられました。
ご年齢: 78歳
性別: 女性
既往歴: 右変形性股関節症による人工股関節置換術の手術歴、胸腰椎移行部圧迫骨折
アライメント: 骨盤前傾、右大腿骨軽度の内旋内転屈曲拘縮
筋力低下: 股関節中殿筋や外旋筋、大殿筋
各種テスト:Patric test(+) 下肢伸展挙上運動時の鼠径部痛(+)
その他、異常ありませんでした。
この所見をみると、人工股関節置換術後の典型的なリハビリ不足による関節拘縮の痛みと判断がつきます。
まず、股関節を外転、外旋、伸展する筋肉は自然とリハビリをしていないと低下してきます。
すると、股関節を内転、内旋、屈曲する筋肉が短縮してきます(スイングドアの法則)
これで股関節に胡坐(あぐら)をかくような動作で痛みや関節運動制限(Patrick test陽性)がでます。
リハビリ方法
リハビリ方法は、筋力が低下した外転、外旋、伸展作用のある、中殿筋、大殿筋、外旋筋群、縫工筋の筋力強化を図ります。
外転、外旋、伸展筋群が促通されて筋力が強くなると、自然と関節が拡がってきて、拘縮が取れて痛みが軽減してくるはずです。
大体この方法で痛みが取れるのですが、それでもなかなか痛みが取れない方で下肢伸展挙上動作での鼠径部痛を訴える方がいらっしゃいますが、そういった方は、骨盤の動きが関与しております。
今回診た患者さんも、可動域はさほど問題となっておりませんでしたが、この下肢伸展挙上動作での痛みが顕著でした。
評価していくと、下肢伸展挙上動作時に骨盤の固定性が低下しておりました。
本来膝を伸ばして下肢伸展挙上動作をすると、下肢の重さと拮抗して腹筋郡が働き骨盤をがっちり固定して、大腿直筋や大腿筋膜張筋、縫工筋が働いて下肢を挙上します。
しかし、骨盤の前傾が強く腹筋郡がきちんと機能していない患者さんは、骨盤の固定力が低下して骨盤が前傾して鼠径部でのインピンジメントや大腿直筋のスパズムが発生して痛みの原因になります。
こちらの患者さんは、骨盤の後傾運動を腹筋を意識して20回やりました。
その後、下肢伸展挙上動作を行うと痛みが軽減(VAS 5/10)していました。
このように、骨盤は身体の中心部で骨盤機能が低下するとあらゆる痛みの原因になります。
身体の重心も骨盤にあります。
骨盤の機能や傾きは身体に運動連鎖して、ネガティブな影響を与えてしまします。
あなたの骨盤は大丈夫ですか?
痛みが引かない股関節痛は、骨盤機能をちゃんと診てもらってください。
☆本日も皆さんの健康と幸せを☆
お身体の不調でお困りでしたら、まずは無料カウンセリングからご来院ください。
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