巻き爪による指の痛み

2023.02.22

巻き爪はそのものは、病気でもありません。

爪は爪母と呼ばれる根元の部分から末梢に向かって伸びてきますが、根元の部分はどの人でも爪は巻いていて、巻き爪の状態です。

本来ですと、正しい歩き方などで爪に広げようとする圧（爪圧：そうあつ）がかかり、伸びてくるにしたがってフラットになってきます。

しかし、外反母趾やO脚などによって母趾（足の親指）に体重をかけて歩行できなると爪圧がかからなくなり、根元の巻いた状態で爪は伸びてきて、いわゆる巻き爪の状態となります。

また、きつい靴や正しい靴の履き方をしていないと、爪が靴で圧迫を受けて変形してきて巻き爪となります。

巻き爪を放置しておくと、巻いた爪が指の皮膚を圧迫して痛みの原因となってしまい、最悪の場合は陥入爪（かんにゅうそう）となり、皮膚が炎症・化膿して皮膚科などの医療機関で治療を要することになります。

また歩くと痛むため、小趾側で歩行するようになり、膝の痛みや足の裏にタコなどができて痛みの原因となり足のトラブルのもととなります。

巻き爪の方は、巻いている爪が皮膚に刺さらないように深爪をする傾向にあります。また、医師でもそのように対応することがありますが、これは決していいことではなく一時しのぎにすぎませんし、伸びてきたときに巻き爪が悪化しまた深爪をするという負のスパイラルを辿ります。

正しい爪の切り方は、「スクエアカット」です。

正しい爪の切り方　スクエアカットスクエアカットを一度したら、あとは一週間に一度ヤスリで定期的に爪先全体を削って、この長さをキープします。

深爪をされている人は、きちんと伸ばしてスクエアカットができる長さまで伸ばしましょう。伸ばしている途中で巻き爪による痛みが出た場合は、当院や巻き爪専門の施術所で対処してもらって下さい。

当院では、国家資格者によるカウンセリングで巻き爪の状態の把握や、原因を突き止めて再発予防のためのアウターフォローもしっかりと対応します。

※陥入爪の状態では、医師の治療が最優先されます。

爪の病気や陥入爪がなく、専用のフックがかけれることが確認出来たら、すぐに矯正を開始します。

最初に、爪と皮膚との間の隙間をクリーニングし、インベントプラスというフックを爪の両端にかけて、ループをフックにかけて巻いていき、巻いている爪を少し広げます。

施術中の痛みは全くありません。

所要時間は、１趾で10分程度で出来ます。

巻き爪を一気にインベントプラスによって矯正しようとすると、爪が割れてしまい大変なことになってしまいます。

その為、月に一度矯正器具を取り換えて、徐々に爪をフラットに矯正していく必要があります。

・軽度の巻き爪で、4カ月（4回の施術）位

・中等度の巻き爪で、6ヶ月（6回の施術）位

・重度の巻き爪で、半年以上（６回以上の交換）

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